夏の憂鬱
この作品を芸祭にだすべきか、出さざるべきかはっきり言って迷いました。タバコが灰皿の上で立ってるだけ、というのが果たして人に通じるのか?
でも、どういう形をしていようとも自分の気持ちの中から出来たものは作品だろう、という結論にいたり出品しました。
私 はずっと嫌煙家でしたがとあるきっかけでタバコを吸い始めました。まあ、あまりいい感情の状態でなかったこのころ、タバコ一本一本に力を込めて吸ってたの か、力のいれ過ぎでタバコがたってたのが面白かったので、だったら全部立たせたらどうだろうと思い、つくり始めました。
ところが「夏の」とあるとおり、秋なったら憂鬱は少しずつどこかにいってしまいました。ですから後の方で吸ってるのはスマートな奴が多いのです。
こうかくと笑い話みたいですが、この「夏の憂鬱」はまさに私の「夏の日記」みたいなところもあったのです。